【後編】祝アルファチャレンジ総合優勝!・・だけど大変だったー。 ~太田哲也ブログ「ジェントルマンレーサーのすゝめ」~

2020.06.29

前編は、「前日のテスト走行で油温が上がっていしまい、連続走行の最後ではチェックランプが点灯、セーフモードに入ってTCTがシフトダウンで3速に入らない状態となってしまった。さあ、明日の予選・決勝は走れるのだろうか・・。」という話だった。

今日はその後編だ。

レース日は前日ほど暑くなかったが、いつセーフモードに入るかわからないので、ブリヂストンPOTENZA RE-71RSは新品だけども、コースインした周からアタックすることを決めた。71RSは温まりが早く、1周目でそこそこのタイムをマークできた。2周目は遅いクルマに引っかかってしまったのでペースダウンして三周目に1分37秒のベストタイムをマークできた。セーフモードには入らなかった。何よりも予選が走れてよかったあ。素直にうれしい。

さあ次は、問題の「熱」対策だ。

決勝までの間に、屋根からダクトを引いて、自作保冷器を経由して空気をタービンやミッションに当てるのだ。全部、当日一緒に来てくれていたTEZZO開発エンジニアが急遽手作りしたものだ。以前、GTレースでフェラーリF355GTを自チームで開発したときも最初はこんな感じで現地調達で対処したこともあったので、その頃のことを思い出しながら、なんか、楽しかった。予選後の油温は130℃(高!)戻ってきてエンジンルームを大きなごみ袋に入れた氷水で冷やした。ビニールが切れて水が散乱したりしてドタバタしつつ、冷却装置をいろいろと工夫して決勝まであっという間だった。

ミッションに負担をかけないようにローンチスタートは使わずに発進し、それでもなんとか1位をキープすることができた。熱を上げないようエンジンの回転を上げないようにしながらもコーナーでは頑張って速く走ることを心掛ける。だが油温計を見ていろいろ考えながら周回を重ねていると、残り3周ぐらいでコース上にオイルが出て、ちょうどその頃に油温が上がってきたのでシフトアップを早めてペースを落としたら後続のロータス211がぐんぐん迫ってくる。コーナーを頑張ってペースを上げようと思ったが、コースに出たオイルのこと、油温のことなど、いろんなことを考えてしまって運転に集中できなくなり、ペースを上げることができなかった。すっかり現役の時のマインドと違ってしまっている自分が情けないと罵倒しながら走るが最後までペースを戻すことができなかった。
 後続のロータスに最終ラップの最終コーナーで追いつかれたが、わずかな差で総合1位。ポールトゥーウィンで総合1位を獲得、と書くと楽勝だったように思われるかもしれないが、実際には薄氷(熱板?)を踏む思いのレースだった。
反省点として後半、ラップタイムが2秒も落ちてしまい、それはドライバーの精神の弱さであり、これじゃだめだな。
でも、まあ、今はジェントルマンレーサーであり、クーリングシステムのおかげで完走もできたのだからを単純に喜んでしまおうという気持ちもあって、どっちが正しいのか。