ハッサンの水色号/1974年式アルファロメオ GT1600ジュニア/偏愛日記 その1(所員:高桑秀典)

2019.12.26

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのボディカラーから筆者が「水色号」と呼んでいる1974年式アルファロメオ GT1600ジュニアは、1998年8月21日に購入し、いまでも取材の足としてフル活用しています。現在の走行距離は28万9338kmなので、もしかしたら1月下旬に29万kmを超えるかもしれません。

2年前の夏までは、ただ単に所有しているだけで、取材の足として使う機会が少なかったのですが、いつも懇意にしている趣味車専門店の社長さんにヒストリックカーラリーに参戦してみない?と誘われ、水色号で北海道に行ったことによって愛車の走りのよさを再確認。もうそこからはクルマ旅の面白さに心酔し、ヒストリックカーラリーの参戦取材(インサイドレポート)を積極的に続けてきました。

当初、クルマ旅の面白さのみをお伝えしてきましたが、ここ最近は、それらの楽しい要素に加え、PC競技の深遠さについても記述するようになり、よりヒストリックカーラリーの魅力について深掘りした記事を自動車専門誌に寄稿しています。ちなみに、ヒストリックカーによるラリーがパレードランのようなものだと思っている人がまだまだたくさんいるので、改めて説明しておきますと、往年の名車たちによるラリーは、ルートマップ上のチェックポイント認証による公道走行(スタンプラリー)と1000分の1秒単位で計測するPC競技(基準タイム走行)にて獲得した点数で順位をつけています。

さて、『ハッサンの水色号偏愛日記』の記念すべき第1回目となる今回は、去る2019年11月28日~12月1日までの4日間にわたって九州で開催された『JAL クラシックジャパンラリー2019 平戸』の話をしたいと思います。その話をする前に、2018年11月29日~12月2日までの日程で開催された『JAL クラシックジャパンラリー2018 天草』のスタート前に起きた水色号の悲劇のことをお伝えしないといけません。

悲劇といっても水色号で福岡に上陸した直後(水色号をフェリーから降ろし、1.5kmぐらい走ったところです)、駐車中に静かにブレーキが抜けただけなので、笑い話になるレベルのトラブルではあったのですが、せっかく水色号を九州まで運んだのに集合場所にすら行くことができなかった不運はトラウマになっています。

正直に告白すると、今回の九州遠征時も悪いイメージを完全に払拭できていたわけではなく、毎日、またブレーキが抜けたら、どうしよう……と思いながら走っていました。しかし、いつもお世話になっているミラノオートサービスでの事前整備が効いたこともあり、『JAL クラシックジャパンラリー2019 平戸』はノントラブルで走破することができました。ある意味、九州でのリベンジに成功したといえるので、機会があったら再び水色号を上陸させたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に完走できた今回は、コ・ドラとマジメにPC競技に臨み、賞典外ながら11位相当という点数を獲得することができました。区間1位を4つも獲得できたので、前回の成績(14位相当)がまぐれではなかったことを証明できたと思います。今後、どこまで続けられるか分かりませんが、可能な限り、イベント参戦レポートを継続したいと思っています。