洗練されたジープ・グランドチェロキー

2023.08.01

グランドチェロキーは、ジープブランドの最上級モデルであり、その大きなボディと威風堂々とした格好良さが際立っている。

最近、街や避暑地でよく見かけるようになったレンジローバーは、洗練された「洒落者」的な雰囲気を醸し出しているのに対し、グランドチェロキーは無駄な装飾がないシンプルで四角いエクステリアは、西部開拓時代のアメリカの幌馬車を思わせられる。そのシンプルさがカッコよさの原点だろうが、それに加えて現在の車の多くがダウンサイジングに進んでいるのに対して、グランドチェロキーは驚くほどの大きさを誇り、その点もカッコよさの要素であろう。

そのサイズに関して、TEZZOのショールームがある横浜港北ニュータウンでは乗りやすいが、自宅のある東京都内ではボディが大きくて厳しいなと感じる場面もある。ちなみに自宅の車庫だと全長がはみ出してしまってシャッターが閉まられなかった。
世田谷区あたりの住宅街では細い路地が多く、電柱がたくさんあるセンターラインのない道では、対向車とのすれ違いにも気を使い、対向車が来てお互いに止まってすれ違うたびに、申し訳ない気持ちになる。
そういった点から、都内での日常使いだと気が滅入ることもあり、ただそれは物理的な問題というよりも、気持ちの問題が大きいと思う。
実用面では車載のカメラが充実しており、リアのみならず、フロントのカメラやサラウンドビューシステムを使用すれば、ボディの見極めが格段に向上し、狭い道でも乗りやすくなる。本当にすれ違えない道はめったにないのだから。
遠出するときは、アメリカの西部に開拓時代に思いをはせグランドチェロキーを選ぶが、ちょっとそこのコンビニまでというときは、隣の小さなクルマを選んでしまうケースがほとんどだった。

●贅沢な悩み~見えすぎるのもどうか 
グランドチェロキーはアイポイントが高いため、いつもとは違う景色を楽しむことができる。レインボーブリッジを渡るときには、見晴らしがとても良く、今まで見たことのない景色も見ることができた。ただし高所を走っていることを改めて実感し、怖さを感じる面もあった。歳をとって高所恐怖症になったのだろうか。

今回試乗したのはSUMMIT RESERVE 4xeという最上級仕様で、内装には高級感を演出するブラウンレザーが使用されていた。静かだけどパワフルな走りを楽しむことができるプラグインハイブリッドモデルだ。バッテリーの容量があるため、発進時には電気モーターがアシストしてくれる。
ただその見てくれから、やっぱりV8、いやせめてV6が欲しいなと、ひとりのクルマ好きの立場からはそう思う。これは個人差があるだろう。

ボディが大きいため、ラゲッジスペースにはたくさんの荷物を積むことができた。後席も広いので、そこにもたくさんの荷物を積むことができた。以前試乗したジープ・コンパスでは、長期滞在のための荷物を載せたらにパンパンになってしまったが、グランドチェロキーなら問題ない。ただし、今回は家族と一緒に出かける機会がなかったので、こんなに大きなクルマに一人で乗っていいものかと、時折自問してしまうこともあった。
ハンドルを切った時のフィーリングやハイブリッド仕様のエンジンには、かつてのアメリカ車ならではの大雑把なイメージはまったくなかった。グランドチェロキーは洗練されたクルマであり、内外装の品質も高く、動的なフィーリングも素晴らしく、少し大げさかもしれないが、レンジローバーに引けを取らないといっても過言ではないのでは、とさえ思った。


〇スペック

Jeep Grand Cherokee SUMMIT RESERVE 4xe

●全長×全幅×全高:4,910mm×1,980mm×1,810mm
●ホイールベース:2,965mm
●車両重量:2,510kg
●エンジン:直列4気筒DOHCターボ
●排気量:1,995cc
●最高出力:200kW/5,250rpm
●最大トルク:400N・m/3,000rpm 
●P1モーター最高出力:46kW
●P2モーター最高出力:107kW
●トランスミッション:電子制御式8速AT
●使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
●タンク容量:71.9L
●サスペンション:前後/マルチリンク式
●ブレーキ:前後/ベンチレーテッドディスク
●タイヤサイズ:前後/275/45R21 110H

〇プライス

Grand Cherokee SUMMIT RESERVE 4xe ¥11,850,000

 

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