デモカー「トゥインゴ」をどう仕上げるか

2023.04.13

TEZZOのデモカーとして、AT仕様のルノー トゥインゴを導入したのは、2月に公開したコラムにも書いたとおり。NAエンジン/MT仕様はさすがにパワーがないこともあってパスし、ターボエンジン車をチョイス、パーツの開発を進めるにあたり数多くの人が乗っているグレードのほうがよいかなと思って、あえてホットバージョンのトゥインゴGTを選ばなかった。むしろトゥインゴGTが仮想敵、それを超える仕様を作りたい。

トゥインゴは新車発表時の試乗会で乗ったとき、印象的だった。RR(リアエンジン/リアドライブ)の利点としてハンドルの切れ角が大きいことと、小型車なのに背中の後ろにエンジンがあって後ろ脚でけって走る感覚が新鮮だった。
今回導入したデモカーは登録から間もないので、まだそれほど乗っていないが、仕様変更から始めたい。まずは白と黒のコンビネーションがカワイイ印象の内装をさらにグレードアップさせることからだ。

純正黒一色のステアリングホイールをもっとオシャレにする。センターにフランスの国旗色となるトリコロールカラーを配したTEZZOの「バレルンガ」を施工しようとしているが、上に入れるべきか下に入れるべきかで迷っている。というのも、バレルンガはステアリングホイールの上側のセンターの位置にTEZZOレッドラインを入れるのがコンセプトなので、そこをトリコロールカラーにしてしまうとブランドコンセプトから外れてしまうからだ。

すでにデモカーとして導入しているアルピーヌ A110では上にレッドラインを入れるため、ステアリングホイールの下側のセンターの位置にフランスの国旗色となるトリコロールカラーを入れた。マツダ NDロードスターも同じ下側位置にマツダ 787Bのチャージカラーを入れてみた。自分としては満足なのだが、外から見にくいので、周囲のみんなが気づいてくれないで、ちょっと寂しい。
そういったこともあり、上に入れる案が浮上してきている。

ペダルに関しては、TEZZOのノンスリップアルミペダルも付けて、スポーティで滑らない仕様に変更しようと思っている。アルミペダルから覗くカラーはやはり白かな。白黒チェッカー柄のフロアマットも敷くので、室内の雰囲気がまとまるはずだ。

外装では、ボディサイドに貼られていた(女性の下着みたいなどうにもこうにもセンスが違う)水玉模様のステッカーを苦労して剥がした。ココにはTEZZOのラインを入れることでスポーティな印象に替わるはずだ。

機能系では、ベストセラーのTEZZOカーボンエアインテークシステム(エアクリーナー)forTWINGOとTEZZOプレミアムマフラーを装備することになる。心地よいサウンドに包まれることとなる。

さらにアイドルストップキャンセラーを導入することで、わずらわしい再始動すると停止したはずのアイドリングストップ機能が復活してしまうことがなくなるはずだ。

足まわりに関しては、車高調を製作できるかリサーチを始めている。乗り心地をさらに良くしたうえで車高を下げるのが目標だが、純正リアサスのストロークが短いのでかなり苦労するだろうことは予想がつく。でも車高を下げたらカッコよくなるよな~。何とかしたいな~と思っている。

TEZZOでは、街乗りも快適なレーシングカーというコンセプトの「RT1」と、ラグジュアリースポーツである「LXY」というコンセプトをユーザーに提案しているが、こだわりのマテリアルによる内装パーツによって個性が増し、大人が乗って日常的に使えるデイリースポーツに仕上がっている「LXY」の中にはスポーツGT的なイメージもあるので、それを目指すことになる。

トゥインゴGTを超えるクルマを作りたい。個性的かつセンスのよい内装と、トゥインゴの素性を活かした高速道路や峠道でも気持ちよく走れるスポーティさを有しつつ、上質な乗り心地とのバランスも重視。速さと快適性が高い次元でバランスした魅力的なフレンチスポーツとなるはずだ。

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