太田哲也が、フォルクスワーゲン新型Golfに試乗してみた!(後編)

2021.07.08

新型Golfのプレス試乗会に参加してきた。

・・・・・「フォルクスワーゲン新型Golf試乗~前編」よりつづく

エクステリアのデザインとしては、第7世代と第8世代の違いは少ないように思えるけど、よく見るとけっこう異なるんだよね。これはコレでカッコイイと思った。Cd値と呼ばれる空気抵抗係数が0.3から0.275へと低減しているから、まだ進化させる余地があったということだね。ボディカラーは、新色として設定されたムーンストーングレーが個人的には昔の商用車みたいにノスタルジーが感じられて、もし自分が買うならこの色だ。

インテリアは、相変わらず乗った瞬間に馴染むものだった。デジタル化したから操作するのが面倒くさいかな?と思ったけど、そんなことはなく、例えば空調は「頭を冷やしたい」とか「足を温めたい」といった表示が出てくるので直感的な操作が可能なんだ。免許取得から程ない初心者マークの人も安心だと思う。

僕はスイッチはアナログ的な方がイイので、デジタル化が進む中で、そういうアナログなモノが減っていくのは残念なのだけど、この新型Golfのそれのようにデジタル化の中で使いやすさを求めているのはイイなと思った。

Golfといえば、トップグレードの「R」もあるけど、このモデルはドライバー主体で運転するというよりもクルマがどんどん運転の補助をしてくれる。だから雨のサーキットとかで、とにかく速いんだ。アクセルをガンガン踏んでいっても、クルマ側が巧みに制御してくるからオーバーステアを抑えてくれる。だから、自分の運転を楽しむというより、Golf Rの走りを楽しむ、ということになるのかもしれないね。

Golf Rを速く走らせようと思ったら、ドライバーは早めに自分が何をしたいのかをクルマに伝えるといい。曲がりたいと思ったら、それを早めにGolf Rに伝えることだ。

今回の試乗において1497ccエンジン+48Vマイルドハイブリッドドライブを積んでいるモデルで感じた進化を、きっと新型Golf Rでも感じられるだろうね。果たしてドライバーを楽しませてくれるのか? もはやドライバーは楽しめないのか?Rの登場は興味深々だなぁ。

〇車両説明

1974年の初代誕生以来、クルマにとって大切なことを着実に進化させてきたコンパクトカーのベンチマーク的存在。いまという時代に合わせ、第8世代の「The new Golf」は先進のデジタルコックピットなどを採用したが、品質や機能性を犠牲にしないシンプル・イズ・ベストを実現しており、安全で使いやすく、乗っていて楽しいクルマとなっている。

〇スペック

●全長×全幅×全高:4295mm×1790mm×1475mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1310~1380kg
●最小回転半径:5.1m
●総排気量:999cc/1497cc
●エンジン形式:直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)+48Vマイルドハイブリッド/直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)+48Vマイルドハイブリッド
●最高出力:110ps(81kW)/5500rpm/150ps(110kW)/5000-6000rpm
●最大トルク:20.4kgm(200Nm)/2000-3000rpm/25.5kgm(250Nm)/1500-3500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●燃費(JC08モード):20.4km/ℓ/18.7km/ℓ
●タイヤサイズ:205/55 R16/225/45 R17

〇プライス

1.0ℓ直3DOHCターボ+48Vマイルドハイブリッド

eTSI Active Basic:291万6000円
e-TSI Active:312万5000円

1.5ℓ直4DOHCターボ+48Vマイルドハイブリッド

eTSI Style:370万5000円
eTSI R-Line:375万5000円

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