通勤車はスポーツカーがいい ~太田哲也ブログ「ジェントルマンレーサーのすゝめ」~

2021.02.26

コロナ禍の影響で、三密を避けるためにクルマ通勤をするようになった人が増えたと思う。そもそも毎日仕事に行くのって気が重いよね。それを解消するには通勤に楽しみを与えたらいい、というのが僕の持論だ。些細なことだけど、朝、コーヒーは自宅では飲まないようにして会社についてからの楽しみとしている。
通勤車も楽しい愛車と一緒だったら気分が高揚できる。それで楽しいクルマといったらやっぱりスポーツカーだ。

●通勤車がフェラーリの場合

そう考えて、以前にフェラーリF360モデナで通勤してみたことがあったけど、色が赤だったこともあって注目度抜群でトゥーマッチ。周りの目を気にしてしまって、コンビニによるのも気が引けた。
 毎日だとキル・スイッチを切るのも面倒で、週末に忘れてバッテリーを上げてしまうこともあった。つまりフェラーリは通勤車に向かない、という結論。

 

●アルファロメオ4Cが通勤車だと

その後は、アルファロメオ4Cで通勤してみた。コンパクトで視界もよく、都内の狭い道もスイスイだ。サイズ的には通勤に適している。
 ただパワステがないので駐車には気を遣う(でもおかげで腕の筋肉がついた。それはよかった)。でもやっぱりサイドシルが厚いので乗り込みに煩わしさを感じていた。

 

●これだ!A110だ

そう感じていた折、新型アルピーヌA110が発表され、さっそく試乗してみたところ、「これだ!」 よい意味で乗用車的だったのだ。サイドシルの厚みもそれほどではなく、内装も仰々しくない。操作性も、乗り心地も、上質かつ適度なスポーツサルーンの味わい。ミッドシップの2シーターだから地味ではないけど、派手でもない。通勤にピッタリだと思ったんだ。それですぐに購入した。

●マフラーが少々残念

ただ、自分のクルマとして長時間過ごしてみると、たいていのクルマがそうなんだけど、だんだん、気に入らない部分が見えてくるのも事実。そして、それらを修正したいと考えるようになった。

まず、気になったのがマフラーだ。そもそも僕は排気音にこだわる。断続的なマフラーサウンドはスポーツカーの大きな魅力の一つで、車好きにとっては心地よいミュージックだよね。A110の場合は、排気音が切り返しになっていて、スポーツモードを選択すると、排気音が大きくなって、イイ音が聴こえてくる。それは良いのだけど、スポーツモードだとシフトチェンジのタイミングがタイトになる。加速時にはエンジン回転を引っ張るし、信号待ちで減速すると小刻みにシフトダウンする。普段はそんな「戦闘モード」で走りたくない。

それでも乗り始めの一週間はスポーツモードにして走っていたが、その後はわずらわしくなってずっとノーマルモードだ。ところがノーマルモードだとかなり消音されて「心地よいサウンド」が聴こえてこない。

スポーツモードはあくまでもサーキット用ということなんだろうけど、普段使いがメインの僕としては、街乗りでスポーツモードにするのは上記の理由で煩わしい。だからと言ってサーキット走行時に排気音が大きくなってもヘルメットをかぶるから、心地よいサウンドはさほど聞こえてこない。つまり僕にとっては排気音が切り替わることに意味がないんだよね。

しかもマフラーエンドが、プラスチッキーな光ったオーナメントの逆台形で、どう見てもスポーツカーのそれではないよな。ルノーメガーヌRSにも、似たようなマフラーエンドが採用されている。フランス人にはこれが格好良く見えるのだろうか。僕にはミニバン用に見えてしまうのだが。

 

●スポーツマフラーを作ろう

そこで何とかマフラーを替えたい。でもどこにも存在しない。それで作ることにした。
僕がプロデューサーを務める「TEZZO」ではイタリア車をメインにカスタム・コンプリートカーを製作している。車検対応のスポーツマフラー製作はお手の物で、そのノウハウでアルピーヌA110用のマフラーを開発することにした。

コンセプトは、ノーマルモードでも快音がして、音量は抑え気味で、だけど音質が良くて、という仕様だ。内部はストレート形状だが、特殊な構造を採用するので、イイ音と消音、抜けの良さを実現している。

あの逆台形のオーナメントはサヨナラだ。代わりに大型2連のアウターパイプがドーンと構え、迫力あるアピアランスを表現している。我ながらセンスがいい(と自画自賛だ)。毎日、乗り込む前に眺めてニヤリと。

●専用ナビがないと不便

純正でナビがない。あるのはスマホにUSBケーブルをつないで、スマホのナビを使ってモニターに映す欧州車によくあるタイプだが、あれが煩わしく感じる。

僕の流儀は、まずは乗り込んだらモタモタせずにできるだけ早く発進すること。ナビであれば履歴を呼び出してすぐにスタートできる。ところがスマホだとパスワードを入れて、ケーブルをつないでアプリを呼び出して…。面倒くさい。

走行中、僕はスポティファイで音楽を流している。ブルートゥスでモニターに音楽情報を映し出すから、そこを地図に占領されたくないのだ。

だからと言ってポータブルナビを吸盤で張りつけるのは嫌だし、見た目に関してもできるだけ後付け感をなくしたいし。

それでA110専用ナビの取り付けキットを作ることにした。

 

●A110専用ステー製作

装着イメージはテスラや最近のメルセデスのモニタータイプだ。以前に、TEZZOではジュリア用のナビキットを作ったことがあったので、そのときのサプライヤーさんを呼んで、「ああじゃない、こうじゃない」と議論して図面に落として、モニターを固定するキットを製作した。内装に穴をあけ加工をしないように元々あるネジを活用して装着できる最適な台座形状を考えつつ、台座のカタチにもデザイン性も取り入れた。

台座の素材はアルミにガンメタ色のアルマイト加工を施した。ぜひフロントの窓側から見てほしい。もちろん室内から見てもだが、元々付属していたみたいに見える出来栄えだ。満足している。

フレームはシルバーアルマイトで、フェラーリっぽくてカッコいい。運転の度に目に入るデザインがカッコいいと毎日の通勤がさらに楽しくなるよね。

●内装はブルーを意識。だが…

アルミ製のフットレストも製作、「A110ブルー」を取り入れた。アルミ製のペダルは遊び心でトリコローレで配色した。いやフランス語だったらトリコロールか。

このアルミペダルは、ノンスリップ性能が強化されていて、たアルミ製で、ホールのサイズが大きいので雨の日で靴が濡れていても滑らないにで、安心できるようになった。

 

●カラーコーディネートは

僕のA110は内外装とも黒で最初は好印象だったが、段々地味に感じるようになってきた。

そこでインテリアの雰囲気をもっと明るくしようと思った。テーマカラーは、内装ノステッチの色が青だから、やっぱり青だろうな、と。

イタリア車だと内装に赤とかタンを使うケースが多く、それは見慣れている。しかし青の内装ってどうなのだろう。ステッチと同色の青で合わせるのがセオリーだと思って始めたけど、青ってなんか地味で、これでよかったのかなという思いもある。

ペダル・フロアマットを青にして、ハンドルも青にしようと思ったところで、ホワイトを基調にする方がいいかもと立ち止まった状態だ。何しろハンドルの色は内装にインパクトが大きいから、慎重に選びたい。

アルミペダルでそうしたように、青と白、そこに赤を差し色に使ってフランス国旗のトリコロールにしたら良いかもしれないな。皆さん、あなただったらどうする?

●やっぱりエンジンは見えた方がいいね

外装が地味っぽいのでリアのトレーを取り外した。ただエンジンルームがイタリア車と違い、実用車ライクなので、見た目が美しくない。エアクリーナーぐらい交換したいな、と思ったんだけど一体構造式になっているパーツが多くてまだ手がつかない状態だ。どうしようかな~。

 

●車高調を検討中
純正の足はスポーツカーとしてはしなやかで、その後、サーキットを走る機会があり、そこでのパフォーマンスも申し分なかった。よくぞこれだけ守備範囲が広いスポーツカーをリリースできたものだと感心するよ。
ただ欲を言えば、サーキット走行だとリアがフロントに比べて固くて曲がりすぎる。もっとトラクションを上げてリアが更に踏ん張るようにしたい。となると車高調でセットするしかない。車高もあと20~30mm落として精悍なシルエットと上質な乗り味をバランスさせるつもりだ。

●玄人からの注目度高し

エクステリアが地味だから走っている時はあんまり注目されていない感じなんだけど、停車していると人が覗き込んで見てる光景を何度か目にした。。クルマ好きにとってA110は珍しいのか、駐車しているときの注目度が高いようだ。

だとしたらやっぱり早くハンドルも色を決め、太巻きにして、内装色も再検討して、はやくできあげたい。

最近はひたすらどんな配色が合うのか考える日々を送っている。