デビュー戦が今期最終戦だったLOTUS CUP JAPAN 2020 ~太田哲也ブログ「ジェントルマンレーサーのすゝめ」~

2020.12.20

去る11月29日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された『LOTUS CUP JAPAN』に出場してきた。シリーズとしては最終戦だけど、僕にとってはデビュー戦でもあった。

シリーズの前半はコロナで中止、初戦となったスポーツランドSUGOは7月26日(日)に開催されたけど、濃霧による視界不良で決勝レースは中止。次のレースは不参加だったので、僕にとっては今回がこのシリーズでのデビュー戦であり最終戦となったのだ。

リザルトから記すと、予選は5位。「デビュー戦だから、まあいいか、このリザルトで」と自分を慰めてみたものの、当初はもっと上位にいけると思っていたので、本音としては不本意な気持ちが入り混じる。

ドライコンディションだった10周の決勝の模様をお伝えしよう。スタートの発進はうまくいった。でも慣れないMTのシフトアップにとまどってしまい、後続車1台に抜かれて順位を落とす。第1コーナーは大外から行って1台を抜きかえしたものの、第3コーナーの手前でまた別の後続車1台に抜かれる。その次の次のコーナーのS字で抜きかえしたにもかかわらずそんなバトルをしていたら先行車との間隔が開いてしまった。

懸命に前走車を追いかけたが、結局、追いつかなかった。

『LOTUS CUP JAPAN』の参加車両であるエキシージ V6は最高出力が350psなので、僕が現役だった頃にドライブしていたレーシングカーのスペックと比較すれば乗りやすい部類に入る。しかし、還暦+1を迎えた身体には決して乗りやすくはなかった。

前戦のスポーツランドSUGOのとき、そして事前に行ったもてぎでの練習走行のとき、シンドさを強く感じたのだが、それは暑さのせいだと思っていた。でも11月に入り、レースの2週間前に涼しい中で走ってみたら、乗っているときこそ集中しているので大丈夫だが、クルマから降りるとやはり「ハーハー、ゼーゼー」が止まらない。シンドイのは暑さのせいではなく、やはり、体力が落ちているから……ということが分かった。

 

 

このとき30分×4回走って、足がつって、腕もつって、で、帰り道の高速道路でも指と腕がずっとピクピクと痙攣していたんだ。

足がつるのはカルシウム、マグネシウム、亜鉛、などのミネラル不足らしいので、早速サプリを購入。そのおかげもあってか、本番の10周のレースでは足と腕がつることはなかった。乗ることで身体が慣れてきたこともあるのだろう。

クルマの状態についても記しておこう。エキシージ V6のセッティングに関しては、リアが滑るので、タイヤをよりグリップさせてトラクション性能を高めるために、車高を変えたり、バネを変えたり、減衰を変えたりして、いいところまで来た。

練習時は中古で激しく摩耗したリアタイヤを履いていたので、セッティングをそれに合わせたことで、予選時にグリップの高いニュータイヤにチェンジしたらアンダーステアになってしまった。それで決勝時にはフロントを下げてみて、セッティングが上手くいった。

セットアップが上手くいったのに、いいタイムが出なかったのは、自分の走り方の弱さももちろんあるだろうが、他のクルマと一緒に走ったことで、加速性能やストレートでの最高速が速くないことも分かった。

ということで決して満足いくシーズンではなかったが、でもエキシージ V6は、後輪駆動でエンジンのパワーもあり、運転していて楽しいことを改めて実感。セッティングを変えると、挙動にも変化がはっきりと現れるので、それも面白い。この辺りはセッティング効果がはっきりと現れるロータスで今年レースをやってみて良かったと思う。

レースの雰囲気は、思っていたのと違っていたのも確かだ。みんなガチだ。

パドックで「あのコーナーは何速で、ブレーキはどこから踏んで~」なんて、オーナーどうしで和気和気あいあいかと思いきや、全くそんなことはなかった。

もちろん顔を合わせれば笑顔なのだが、走りの中身に関する話は全く受け付けない。「どこそこのコーナーは何速走っているの?」と聞いても、「2速か3速ですね」という感じ。練習中に後ろについても三味線を弾かれるか、ピットに入られてしまうか。もっと新人(私のこと)にやさしくしようよ~。

そういう点では、全くプロのレースと同じだった。それだけみんなが真剣に向き合っているということだね。

装着タイヤが横浜ゴムなので、同社のサービスブースに行って空気圧やタイヤ特性を教えてもらったり、横浜ゴムのスタッフがこっちのピットまで来てくれたりと、昔のレースの雰囲気を楽しめたことは良かった。