ジェントルマンレーサーは走り続けるべき? ~太田哲也ブログ「ジェントルマンレーサーのすゝめ」~

2020.10.01

この夏はウイークデーにはがっつり仕事をしつつ、週末になるとサーキットに行って走るという生活を送った。酷暑の中で耐えうる身体にしようと、ウイークデーは夕食後には自宅で自転車漕ぎをしたり、ダンベルを持ったりと、コンスタントに運動を続けた。

そうやって身体を鍛えながら、運動の成果が週末の暑いレース時にどう活かされるのかを楽しみにしていたわけだ。

しかし9月の4連休は、サーキットに出向くこともなく、妻も旅行に行ったので、ひとりで家で過ごすこととなった。ノンビリとテレビや映画を観たり、読書をしたりしていた。とくにアル・パチーノとジョニー・ディップが出演する「フェイク」というギャング映画が面白かった。ステイホームも悪くないなと思い、運動もする気にならなった。

そんな折、学生時代のラグビー部のひとつ下の後輩が亡くなったという知らせが来た。還暦祝いをしたあとすぐに倒れたらしい。昨年、40年ぶりにOB会で会い、同じスタンドオフのポジションだったこともあり、当時の辛さを共感しあった。現役時代はキャプテンも務め、頑丈そうな身体つきだったのに…。

自分ももうすぐ61歳になる。「そんな」年齢なんだな、とシミジミ考えてしまった。いろんなことを考える時間があった。

そして休み明けの朝、いつになく会社に行くのが、イヤな気持ちになってしまったのだ。行きたくないなあ、行く必要ってあるのかなあ…。って。

40歳、50歳代は働くのが当たり前、立ち止まって、どうしようかな~なんて考えることはなかった。働くしかない、と思っていた。

でも今は、働き続けるもよし、リタイアしてもよし、というように、さまざまな選択肢がある。現に、会社員となった大学の友人たちでずっと同じ会社に勤めている者は少数で、セカンドキャリアの道を進んでいる。マレーシアで悠々自適の暮らしをしている者もいる。同窓会で集まると、自分のように現役で働いている方が少数派である。

今回の、のんびり過ごした連休がきっかけとなりその後の一週間、まったく運動をしなかった(する気になれなかった)。そうしたら体力が落ちた。ひざびさにちょっと運動してみようと思って室内自転車漕ぎをしてみたら、時間当たりの消費カロリーが落ちていたのだ。若い頃よりも運動しないとすぐに体力が低下してしまうのだろう。

学生時代に運動していた人が引退した後に太るケースが多いが、自分もプロスポーツ選手だったので、適度に運動していないと不都合が生じる身体になってしまっているのかもしれない。そう言えばサーキット三昧だった頃、検査に行ったら、悪玉コレステロールの数値が近年でいちばんよかった。


そういえば、いまエントリーしているLOTUS CUP JAPAN 2020は正直シンドイです。参加車両のエキシージ V6(ミドシップ350PS)は、現役だった頃にドライブしていたクルマのスペックと比較すれば乗りやすい部類に入るが、60歳以上になって、「前に前に」という気持ちはあるのに、それに体力がついていかない感じ。そんな考えが、時間があると浮かんでくるのだとわかったわけだ。マツダロードスターのパーティレース車だとしんどさは感じないのだが。

そろそろ第二の人生について考える年齢になっている皆さんには、サーキット走行に限らず、ゴルフや乗馬とかでもなんでもいいので「週末のアクティビティ」を見つけて楽しみにしながら、そのために運動をすることを続けることをおすすめする。
努力を続けるためには、何かしらの楽しみが必要で、でもそれによって、仕事への、もしかしたら人生へのモチベーションも高まるということ。週末のサーキットをモチベーションとする重要性をこの連休で再確認したのだ。

とは言え、まだ自分としては、「やるゾ」という意識ではなく、落ち切ったモチベーションを、上げるべきかこのままもう少し休むか、気持ちが定まらない。それが正直なところなのだが。