海外で都市部を移動する際はUber(ウーバー)を活用するのがおすすめ!(所員:高桑秀典)

2018.12.21

 皇太子さまが新天皇に即位される来年5月1日を祝日とする法案が閣議決定され、2019年のゴールデンウィークが10連休になることが分かりました。そのような嬉しいニュースに接し、せっかくのチャンスなので海外に行こうかな?と思っているアクティブな方がたくさんいるはず。

 気軽に行くことができる国内旅行とは異なり、海外旅行にはさまざまな心配事が付き物ですが、個人旅行の際に気がかりとなるのが快適な移動手段をどうやって確保するか、です。空港から、その国の主要な都市までは、電車、タクシー、レンタカーなどでスムーズに行けるでしょう。ですが問題となるのは、宿泊先を拠点(起点)としてからの移動時の足です。

 ビジネスで海外を訪問したのであれば、現地のスタッフがクルマでホテルまで迎えに来てくれたりするのでしょうが、個人の観光旅行の場合、そうはいきません(現地のコーディネーターを手配している場合は除く)。もちろん、電車、タクシー、レンタカーを使えば移動することは可能ですが、治安、文化、言語が日本とは異なる異国の地で、乗り慣れない電車、タクシー、レンタカーを利用するのは上級者向けのアクションだといえます。特にドライバーとの直接的なコミュニケーションが必要となるタクシーは活用する際の難易度が高い移動手段だといえ、海外旅行の経験が少ない方が初めて訪問した国で下調べなしにいきなりタクシーに乗るのは自重したほうがいいでしょう。

 そこで、そのノウハウを、成熟に向かうミドルエイジ女性のためのヨーロッパ旅行の本【母とヨーロッパへ行く/講談社】を上梓した太田篤子さんに聞きました。なお、著者である太田篤子さんは、自動車評論家/レーシングドライバーであり当ラボの所長である太田哲也氏の奥様で、海外旅行の移動や宿泊の選び方など独自の視点でのノウハウが豊富です。

「いくら何度となく旅行していても、海外でタクシーに乗るのってちょっと怖いと思うことはありませんか? 私は、とっても臆病なので外国でタクシーを利用することに結構なハードルがあります。勝手に遠回りされるんじゃないか。法外な金額を吹っ掛けられるんじゃないか。言葉が通じなくて大変な思いをするんじゃないか――― チップの計算などもわずらわしいし、もやもやとした心配事がたくさんあります」と、太田さん。

 そのようなスタンスで高齢のお母様との旅行を楽しんでいる太田篤子さんが、ここ最近、都市部での気楽な“足”として活用しているものがあります。それこそが、世界的に有名な配車アプリのUber(ウーバー)です。以前ロンドンに留学していた娘さんがUberを使っていたそうで、現地を訪問した際に一緒に活用したことをきっかけとしてUberユーザーになったそうです。

「使い方はいたって簡単。まず、配車アプリ・Uberをスマートフォンにダウンロード&クレジットカードを含む個人情報を登録します。自分のいる場所をGPS機能で確認したら、行きたい場所を入力。それらを地図上に設定すると、利用料金と近くにいるドライバーの現在地が表示されます。ドライバーやクルマの種類に対して、それまで乗車した人たちの評価が星1〜5個で表されているので、それらをみてどのクルマにするのかを選びます。現在地までどれくらいで到着してくれるのかひと目で分かりますし、また目的地までのルートが地図上に表示されるので、ドライバーは遠回りしたりすることがそもそもできないのです。支払いは最初に登録したクレジットカードから自動的に行われ、乗車時にいちいちクレジットカードを提示したり現金を出す必要もありません。Hi!で乗ってThank you!で降りる。たった、それだけ。なんて気楽なんでしょう!もちろん、母との旅行でも大活躍。私はレンタカーを使うのは田舎だけと決めているので、都会での気楽な“足”ができたのは本当にありがたかった。何しろタクシーを拾える場所まで無理に歩かなくてよいのですから」(太田篤子)

 スーツケースが複数あるときや乗車人数が多いときに、あらかじめ車種や乗車できる人数を確認すること、必ず評価の高いドライバーを選ぶことなどがUberを使う際のポイントになるそうです。乗車した人たちに星1〜5個で評価されることもあり、星の数が多いドライバーのクルマが総じてキレイであることも特徴らしいです。皆さんも、こうした実体験を踏まえつつ、海外旅行時の足としてUberを活用してみてはいかがでしょうか。ただ、最近ではUberを規制する都市も出てきましたし、国によって利用状況も異なります旅行前のリサーチはもちろん忘れずに!

取材・文/高桑秀典(ラボ所員)