ビースポーツ ロードスター・マスターズ第3回大会に参戦!

2022.10.12

去る9月14日(水)に袖ヶ浦フォレストレースウェイにて開催された「ビースポーツ ロードスター・マスターズ」第3回大会に参戦してきた。

このレースは”Race for Life”をテーマに40代から始まる大人のモータースポーツを提案するイベントだ。40歳~44歳までをM40クラス、45歳~49歳までをM45クラスというように、5歳刻みで6つのクラスに区分する。同世代との競い合いを愉しめ、クラス毎に表彰されるプログラムになっている。

レース車両をND型ロードスターパーティレース仕様のワンメイクとすることで、クルマの性能差をできるだけ無くし、ドライバー自身の技量や経験に応じて結果が出るようにして純粋なスポーツとしての愉しさを提供する。JAF公認ナンバー付レースに準じてはいるが、そこまで細かい車両チェックなどはない。タイムテーブルもせわしくなく、割と気軽な雰囲気が自分に合っていると思った。

関東在住者に人気の筑波サーキットと袖ヶ浦フォレストレースウェイの2会場が舞台で、開幕戦こそ土曜開催だったが、基本は平日の水曜日開催となる。空いている平日にゴルフを愉しむようなプライベート感覚でサーキットを愉しむスタイルは、新しい提案だ。

若い人とギンギンに熱くなって戦うのではなく、体力や集中力の衰えに合わせて自分のペースで走ってレースを愉しみたいと思う僕らの年代にぴったりだとは思っていた。なので年度初めは全戦に出ようと思っていたのだが、そのたびにエントリーの締切を忘れて1回目と2回目は出られなかった。そうして今回この度、ようやく第3回大会に出られたというわけだ。

僕はM60クラスとなり、今回が自身のND型ロードスターでの初のスプリントレースとなる。レースは各クラス混走で、当然僕が最年長だと思っていたら、年上のドライバーがふたりもいた。今後の目標がまたひとつ増えた。最高齢になるまで走ることだ。

今回、自身のND型ロードスターでの初レースだったので、受理書など忘れ物をしないように別のカバンに入れておいたら、なんとその鞄を家に置いてきてしまった。主催者は何とかしてくれたが、もうミスをしないようにと自分に言い聞かせた。

レース当日は、まず練習走行が20分1回、その後予選。僕は予選で総合2位に入ることができた(はずだったが)、場内放送で管制室に呼び出される。予選中にピットに入って再びコースに戻ったことによるペナルティで5グリッド降格だそうだ。

なんてこった。聞いてないよ~

そうしたら主催者が「太田さん、ドラミの時に言いましたよ。ペーパーにも書いてあるし」
書いてあったかな?再度、レースの注意書を確認したら書いてあった。
学生時代も注意散漫で先生に怒られた。またヤッテしまった。
これがオレの真の実力なのだ。

決勝は11周、ローリングスタート6番目からスタート。スタートの混乱に乗じて1台、その後も頑張って2台抜き、前を走るのはあと2台、というところでレースが終了。総合3位でゴールした。

さて気になるのはクラスで何位かだ。というのはトロフィーがもらえるのは総合ではなくクラス賞典だからだ。
そして3人がエントリーしたM60クラスでなんと優勝!やったー!トロフィーがもらえる!!嬉しい!

ちなみに総合では、1位がM40クラス、2位がM45クラスのドライバーだったので、M50クラス、M55クラスのドライバーに割り込むかたちで上位に入れたこととなる。これも嬉しかった。

さて9月14日とは言え暑かったので、正直に告白するととてもバテてしまった。レース中は集中しているからまだよいが、降りたら汗びっしょり。椅子に倒れこむように座って、ポカリや水をがぶ飲みして腹をこわした。
でも、年上の先輩たちが頑張って走っているのが見えて、励みになったよ。

自分が若いときは年をと取って身体が衰えていく感覚がよく分からなかったが、。実際に歳をと重ねってみると、明らかに昔の自分と違う。

気持ち的にもジェネレーションギャップで孤立感を抱きがちだ。たとえば先日、用事があって夜の渋谷のセンター街に行ったら、場違いな感じがしてならなかった。若い人たちがはしゃいでいるカフェやバーとかには入りづらいと思った。レースもそれと同じで、若者がぎんぎんに走っている場にはお邪魔しにくい。

そういう点で、ビースポーツ ロードスター・マスターズのように年齢別のクラス分けにしてくれるとシニアいなって高齢者も気持ち的に参加しやすくなるはずだ。パーティレースは若者やサーキットを速く走りたい人向けで、マスターズは自分なりのペースでレースを楽しみたい人向けとなる。
老若男女が楽しめるレースを提供してくれるマツダの取り組みはとても素晴らしいと改めて思った。

「年3回の開催だけなので、平日だけど休みを取って参加してほしい」とは、主催者のコメントである。次回の僕の抱負は、忘れ物をしない、そしてしっかり集中してドラミを聞くこと。
またひとつ目標ができた。