「LOTUS CUP JAPANに今シーズン初参戦!」前編

2021.11.12

少し前の話になるが、去る9月5日(日)に栃木県のツインリンクもてぎを会場として、JAF(日本自動車連盟)公認レース「LOTUS CUP JAPAN」の2021年シーズン第3戦が開催され、僕もエキシージ V6を駆ってClass 1に参戦してきた。

昨年はコロナ禍でレース中止が相次ぎ、僕自身の都合もあり、最終戦の1戦だけしか走れなかった。今年は張り切っていたが、エンジンの不調を修理したり、パーツ納入の遅れもあって、時間がかかってしまった。結局初戦は11月28日に開催された2021年シーズン第4戦(最終戦/ツインリンクもてぎ)となる。

Class 1に5台、Class 2に9台という計14台がエントリーしたシーズン第3戦は予選と決勝レースが9月5日で、3日と4日は練習走行の日だった。30分×2本という走行枠が用意されていた3日金曜日は、仕事があったので、20分の練習走行枠が用意された4日土曜日から雨の中を走った。ワイパーが外れたり、ボンネットのフードが開いたりするトラブルが発生したこともあり、ドタバタしている間によくわからないまま終わった。

5日日曜日の午前中の15分間の予選はドライ、2分10秒386というタイムをマークして3位だった。10周による決勝レースもドライで、14時50分からスタート。しばらくしてスタート直後から後ろから迫ってきた後続の浅井選手を徐々に引き離したが、前走車にも離され「一人旅」。だがレース中盤からブレーキの前後バランスが崩れてきてうまく対応できず、ペースを落としたところで後続の浅井選手に抜かれてしまった。走り方を変え、ブレーキをロックさせないようにしたことでまたペースアップし、抜き返すことができた。それで最後は差を拡げてゴールし、3位でフィニッシュ。

正直なところレース前は不安があった。シーズン後半からの参戦で、ロータスエキシージ V6に乗るのは約一年ぶり。予選までに乗れる時間も十分ではない。そのような状況の中でLOTUS CUP JAPANに参戦するにあたっては、どういう気持ちであるべきか、自分の頭の中をもう一度整理してみた。

ゼッケン62番は僕が62歳であることを意味している。LOTUS CUP JAPANにおける最高齢のエントラントだ。そこで参戦にあたっては、「勝ちたい」という気持ちを抑えようと考えた。僕はライフスタイルとして70歳までレースを続けようという目標を設定している。そのためには「楽しむ」ことをより大切にしようと思う。

加齢によって体力や視力が落ち、手や足にも障害がある中でLOTUS CUP JAPANに参戦しているわけだが、そういったハンディキャップがある中でレースをエンジョイするためには、無理せず、事故を起こさず、他のエントラントとも接触しないようにすることが大切だ。なによりも安全マージンを残しながら走ることが大切だ。

現役のプロレーサーだったのはもう20年以上も前の話なので、いま走ると目や身体の衰えを感じないわけにはいかない。ところがどうしてもステアリングを握ると昔の感覚で「いったれーっ」みたいなアドレナリンは出てくる。それを理性で極力抑えることが大切だと思っている。

~後編につづく~