フォルクスワーゲン・ゴルフGTIにスポーツラジアルを履いてみると(所員:高桑秀典)

2019.03.09

「ゴルフGTI」という、いかにも走りの質が高そうな車名なので、ゴルフGTI=スポーツモデルであるとイメージしがちですが、実際には同車の魅力はそれだけではありません。ゴルフGTIは街中でも快適に走ることができ、スポーティ=スパルタンではないからです。もちろん、ゴルフのノーマルグレードと比較するとスポーティな乗り味ですが、乗り心地がよく、毎日の足として普通に乗ることができます。スパルタンなクルマではないので、ゴルフGTIは一般的なユーザーにもオススメできるクルマだといえます。

去る2月16日、袖ヶ浦フォレストレースウェイで太田哲也所長がゴルフGTIにブリヂストン POTENZA RE-71Rを装着し、テスト走行を行いました。

ブリヂストン POTENZA RE-71Rというタイヤは、最速を追求したリアル・スポーツ・ストリートラジアルです。このハイグリップタイヤを装着すると、ハンドルを切ったときのレスポンスが明らかによくなりますが、乗り心地が悪くなることはありません。ゴルフGTIのサスペンション(減衰)とのマッチングもよく、装着しても同車の足まわりの設計思想から外れることがないので、より安全かつ普通に走行できることが確認できました。

スポーツラジアルを装着する場合、サスペンションを硬くするのが理想(大前提)だと思うかもしれませんが、ゴルフGTIであれば、ホイールを変え、POTENZA RE-71Rを履くだけでサーキット走行においてもタイムアップを図ることができます(もちろん、足まわりをチューニングするとハイグリップタイヤの性能をさらに活かせます)。

また、ハイグリップタイヤ=ドライ用といった印象ですが、POTENZA RE-71Rは雨の中でのグリップ力も高いです。つまり、シチュエーションを問うことなく、ノーマルタイヤよりも安心して走ることができます。そして、真円度が高い点もPOTENZA RE-71Rのアドバンテージポイントだといえ、ロードノイズがノーマルタイヤよりも発生しますが、そもそもゴルフGTIは静粛性が高いので気になることはありません。

ゴルフGTI+POTENZA RE-71Rというのは最良の組み合わせだといえるので、ゴルフGTIを購入した方はPOTENZA RE-71Rをチョイスするといいでしょう。

文/高桑秀典(ラボ所員)