大人の嗜みのひとつとしてサーキットでのスポーツドライビングを愉しもう(所員:高桑秀典)

2021.07.15

人間には、人生を謳歌するための愉しみや悦びが必要だ。それは、生きがいや趣味という言葉で言いかえることができる。生きがいは、人間の生を根拠づけるものであり、何かを達成するためのヤル気や原動力となる。趣味は、好んで習慣的に繰り返し行なう事柄や行為のことだ。

若輩者の筆者が言うのもナンだが、太田哲也さんと同じように、そろそろ第二の人生について考える年齢になっている皆さんには、生きがいになりそうな「週末のアクティビティ」を見つけ、それを楽しみにしながら充実した毎日を過ごしてほしい。太田哲也さんが実践しているスポーツドライビングを含むサーキット走行に限らず、ゴルフや乗馬やジョギングや射撃やサイクリングや草野球やフットサルなど、なんでもいいだろう。

そして、それらの生きがいをより愉しみ、明日への活力を養うために、日頃から運動を続けることもオススメする。太田哲也さんは、サーキットを走らないと目的意識を維持できず、日常生活でまったく運動しなくなる怠け者であることが昨年はっきり分かったそうだ。そこで自主トレに最適かな?と思って、シミュレーターを導入してみたらしいが、頭は使うけれども体力を使わないので運動にならないし、やり終えると大抵イライラしてしまったという。その一方で、リアルな世界で実際に走って汗をかくと非常に爽快で、バーチャルの世界でクルマを走らせる行為で得られる気分とはまったく異なることが分かったそうだ。

大人の嗜みのひとつとして、年齢を重ねた世代がサーキットでスポーツドライビングを愉しむことは日々の定期的な運動=メリットにもつながるので、ジェントルマンの趣味のひとつとして最適だ。また、サーキットでのスポーツドライビングは、ハイスピードでクルマを走らせることの難しさや危険性の高さを知る機会となり、それが公道を走る際の安全にもつながるといっていい。セカンドライフプランニングを開始しているベテランドライバーにも、メリットばかりがあるはずだ。